40年代にチャーリー・パーカーやバド・パウエルと共演し、50年代初頭には
クリフォード・ブラウンをサイドメンに使っていたことがある...
つまりモノホンの中のモノホンと触れ合って自己を鍛錬してきた
J.J.ジョンソンにとって、ハードバップとは単に
“パーカーやブランを模倣している若い連中のドンチャン騒ぎ”
としか思えなかったのではないか... とおいらは考えることもある。
彼が50年代後半から60年代初頭に吹き込んだ CBS盤には、 ナット・アダレイ、ボビー・ジャスパー、トミー・フラナガン、ポール・チェンバース、
エルヴィン・ジョーンズと言った共演者の名前も見られるが、J.J.ジョンソン のプレイは決して
ハードバップになびかない。
気鋭のメンバーを使ってハードバップの程々な注入をもくろみつつも、
俺は俺だと言う主張を崩そうとはしない。
そこをかわいげがないととるかクレバーだととるかで意見が分かれようが
57年当時の本アルバムには、同時期のザ・ジャズ・メッセンジャーズや
ホレス・シルヴァー・クインテットをしのぐ統合感があり、つい唸らずにいられないほどの
ハードなバップを聴かせてくれる
ダイアルJ.J.5/J.J.ジョンソン
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